Documentary

 
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(2021年 ニコンサロン・十日町情報館 )

 

伊豆諸島に浮かぶ利島。人口300人ほど、面積4.12㎢の小さな島。島のおよそ8割は椿林で覆われ、そこから採れる椿油は日本一の生産量を誇り、200年以上続く島の主産業の一つとなっている。

表題の環(わ)は、循環や、同じ読みの輪・和といった複合的なイメージ。自然や人の移り変わり、その他様々な要素が巡り巡って形成されていく地域の様子に魅了されながら、2015年夏より継続して記録をしている。

「結(ゆい)」は、古来の言葉で、集落や自治単位における助け合いのこと。

撮影地である新潟県十日町市は、米どころでもあり日本有数の豪雪地帯でもある。その土地の風土に寄り添った生活は日本古来の原風景が感じられ、そこに魅力を感じた都市部からの移住者も多い。また、近年、関係人口というワードがあるように、移住定住でなくとも定期的に訪れることでその地域と関わっていく形も増えている。

このような、農村と都市の結びつきに可能性を感じ、現代版の「結」と捉え、撮影を続けている。

静岡県熱海市網代漁港。ここに、定置網漁業の伝統を継承し、水産魚を営む網代漁業株式会社がある。

夜深い午前2時に港を出発。年長者が年少者に技術を伝え、2隻の船で魚を追い込んでいく姿は、まさに狩りのよう。獲物を捕らえるハンターとしての勇ましい表情と、時折見せる人間臭い笑顔に魅せられる。